芥川龍之介 『かちかち山』 その空には、舌切雀のかすかな羽音がして、あけ方の半透明な光も、何時か少しづつひろがつて来た。 黒い舟の上には、さつきから、一頭の狸が、ぢつと波の音を聞いてゐる。 これは龍宮の燈火の油をぬすむつもりであらうか。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア