芥川龍之介 『戯作三昧』 壁に沿うては、五十に余る本箱が、ただ古びた桐の色を、一面に寂しく並べている。 障子の紙も貼ってから、一冬はもう越えたのであろう。 切り貼りの点々とした白い上には、秋の日に照らされた破れ芭蕉の大きな影が、婆娑として斜めに映っている。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア