自分はあなたの八犬伝といい、巡島記といい、あんな長たらしい、拙劣な読本を根気よく読んであげたが、あなたは私のたった六冊物の読本に眼を通すのさえ拒まれた。
もってあなたの人格の下等さがわかるではないか。
――手紙はこういう文句ではじまって、先輩として後輩を食客に置かないのは、鄙吝のなすところだという攻撃で、わずかに局を結んでいる。
自分はあなたの八犬伝といい、巡島記といい、あんな長たらしい、拙劣な読本を根気よく読んであげたが、あなたは私のたった六冊物の読本に眼を通すのさえ拒まれた。
もってあなたの人格の下等さがわかるではないか。
――手紙はこういう文句ではじまって、先輩として後輩を食客に置かないのは、鄙吝のなすところだという攻撃で、わずかに局を結んでいる。