しかし公衆は欺かれても、彼自身は欺かれない。
彼は戯作の価値を否定して「勧懲の具」と称しながら、常に彼のうちに磅礴する芸術的感興に遭遇すると、たちまち不安を感じ出した。
――水滸伝の一節が、たまたま彼の気分の上に、予想外の結果を及ぼしたのにも、実はこんな理由があったのである。
しかし公衆は欺かれても、彼自身は欺かれない。
彼は戯作の価値を否定して「勧懲の具」と称しながら、常に彼のうちに磅礴する芸術的感興に遭遇すると、たちまち不安を感じ出した。
――水滸伝の一節が、たまたま彼の気分の上に、予想外の結果を及ぼしたのにも、実はこんな理由があったのである。