が、私には似たもの夫婦で、たといこれと申すほどの花々しい楽しさはございませんでも、まず安らかなその日その日を、送る事が出来たのでございます。
するとあの大地震で、――忘れも致しません十月の二十八日、かれこれ午前七時頃でございましょうか。
私が井戸端で楊枝を使っていると、妻は台所で釜の飯を移している。
が、私には似たもの夫婦で、たといこれと申すほどの花々しい楽しさはございませんでも、まず安らかなその日その日を、送る事が出来たのでございます。
するとあの大地震で、――忘れも致しません十月の二十八日、かれこれ午前七時頃でございましょうか。
私が井戸端で楊枝を使っていると、妻は台所で釜の飯を移している。