しかもその途端に一層私を悸えさせたのは、突然あたりが赤々と明くなって、火事を想わせるような煙の匀がぷんと鼻を打った事でございます。
私は強いて心を押し鎮めながら、風俗画報を下へ置いて、きょろきょろ店先を見廻しました。
店先ではちょうど小僧が吊ランプへ火をとぼして、夕暗の流れている往来へ、まだ煙の立つ燐寸殻を捨てている所だったのでございます。
しかもその途端に一層私を悸えさせたのは、突然あたりが赤々と明くなって、火事を想わせるような煙の匀がぷんと鼻を打った事でございます。
私は強いて心を押し鎮めながら、風俗画報を下へ置いて、きょろきょろ店先を見廻しました。
店先ではちょうど小僧が吊ランプへ火をとぼして、夕暗の流れている往来へ、まだ煙の立つ燐寸殻を捨てている所だったのでございます。