芥川龍之介 『鼻』 日が暮れてから急に風が出たと見えて、塔の風鐸の鳴る音が、うるさいほど枕に通って来た。 その上、寒さもめっきり加わったので、老年の内供は寝つこうとしても寝つかれない。 そこで床の中でまじまじしていると、ふと鼻がいつになく、むず痒いのに気がついた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア