「おや、紙切れが落ちて来たが、――もしや御嬢さんの手紙じゃないか?
こう呟いた遠藤は、その紙切れを、拾い上げながらそっと隠した懐中電燈を出して、まん円な光に照らして見ました。
すると果して紙切れの上には、妙子が書いたのに違いない、消えそうな鉛筆の跡があります。
「おや、紙切れが落ちて来たが、――もしや御嬢さんの手紙じゃないか?
こう呟いた遠藤は、その紙切れを、拾い上げながらそっと隠した懐中電燈を出して、まん円な光に照らして見ました。
すると果して紙切れの上には、妙子が書いたのに違いない、消えそうな鉛筆の跡があります。