杜子春は胆をつぶしながら、恐る恐る下を見下しました。
が、下には唯青い山々が夕明りの底に見えるばかりで、あの洛陽の都の西の門は、(とうに霞に紛れたのでしょう)どこを探しても見当りません。
その内に鉄冠子は、白い鬢の毛を風に吹かせて、高らかに歌を唱い出しました。
杜子春は胆をつぶしながら、恐る恐る下を見下しました。
が、下には唯青い山々が夕明りの底に見えるばかりで、あの洛陽の都の西の門は、(とうに霞に紛れたのでしょう)どこを探しても見当りません。
その内に鉄冠子は、白い鬢の毛を風に吹かせて、高らかに歌を唱い出しました。