芥川龍之介 『蜜柑』 しかも垢じみた萌黄色の毛糸の襟巻がだらりと垂れ下った膝の上には、大きな風呂敷包みがあった。 その又包みを抱いた霜焼けの手の中には、三等の赤切符が大事そうにしっかり握られていた。 私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア