昨年の或夜、予の或友人、――実は久保田万太郎氏は何人かの友人と話してゐる時に「ああ大和にしあらましかば」を暗誦し、数行の後に胴忘れをした。
すると或年下の友人は恰もそれを待つてゐたかのやうに、忽ちその先を暗誦したさうである。
抒情詩人としての薄田泣菫氏の如何に一代を風靡したかはかう言ふ逸話にも明かであらう。
昨年の或夜、予の或友人、――実は久保田万太郎氏は何人かの友人と話してゐる時に「ああ大和にしあらましかば」を暗誦し、数行の後に胴忘れをした。
すると或年下の友人は恰もそれを待つてゐたかのやうに、忽ちその先を暗誦したさうである。
抒情詩人としての薄田泣菫氏の如何に一代を風靡したかはかう言ふ逸話にも明かであらう。