「馬丁」や「赤い矢帆」には、この傾向が最も著しく現れていると思う。
が、江口の人間的興味の後には、屡如何にしても健全とは呼び得ない異常性が富んでいる。
これは菊池が先月の文章世界で指摘しているから、今更繰返す必要もないが、唯、自分にはこの異常性が、あの黒熱した鉄のような江口の性格から必然に湧いて来たような心もちがする。
「馬丁」や「赤い矢帆」には、この傾向が最も著しく現れていると思う。
が、江口の人間的興味の後には、屡如何にしても健全とは呼び得ない異常性が富んでいる。
これは菊池が先月の文章世界で指摘しているから、今更繰返す必要もないが、唯、自分にはこの異常性が、あの黒熱した鉄のような江口の性格から必然に湧いて来たような心もちがする。