芥川龍之介 『槍ヶ嶽紀行』 案内者は小屋の戸を開けると、背負つてゐた荷物を其処へ下した。 小屋の中には大きな囲爐裡が、寂しい灰の色を拡げてゐた。 案内者はその天井に懸けてあつた、長い釣竿を取り下してから、私一人を後に残して、夕飯の肴に供すべく、梓川の山女を釣りに行つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア