芥川龍之介 『槍ヶ嶽紀行』 案内者はその天井に懸けてあつた、長い釣竿を取り下してから、私一人を後に残して、夕飯の肴に供すべく、梓川の山女を釣りに行つた。 私は蓙や雑嚢を捨てて暫く小屋の前をぶらついてゐた。 すると熊笹の中から、大きな黒斑らの牛が一匹、のそのそ側へやつて来た。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア