それから毛布に寒気を凌いで、白樺の皮を巻いて造つた、原始的な燈火をともしながら、夜が戸の外に下つた後も、いろいろ山の事を話し合つた。
白樺の火と榾の火と、――この明暗二種の火の光は、既に燈火の文明の消長を語るものであつた。
私は小屋の板壁に、濃淡二つの私の影が動いてゐるのを眺めながら、山の話の途切れた時には、今更のやうに原始時代の日本民族の生活なぞを想像せずにはゐられなかつた。
それから毛布に寒気を凌いで、白樺の皮を巻いて造つた、原始的な燈火をともしながら、夜が戸の外に下つた後も、いろいろ山の事を話し合つた。
白樺の火と榾の火と、――この明暗二種の火の光は、既に燈火の文明の消長を語るものであつた。
私は小屋の板壁に、濃淡二つの私の影が動いてゐるのを眺めながら、山の話の途切れた時には、今更のやうに原始時代の日本民族の生活なぞを想像せずにはゐられなかつた。