白樺の火と榾の火と、――この明暗二種の火の光は、既に燈火の文明の消長を語るものであつた。
私は小屋の板壁に、濃淡二つの私の影が動いてゐるのを眺めながら、山の話の途切れた時には、今更のやうに原始時代の日本民族の生活なぞを想像せずにはゐられなかつた。
――雑木の重なり合つたのを押し開いて、もう一度天日の光を浴びると、案内者は私を顧みながら、
白樺の火と榾の火と、――この明暗二種の火の光は、既に燈火の文明の消長を語るものであつた。
私は小屋の板壁に、濃淡二つの私の影が動いてゐるのを眺めながら、山の話の途切れた時には、今更のやうに原始時代の日本民族の生活なぞを想像せずにはゐられなかつた。
――雑木の重なり合つたのを押し開いて、もう一度天日の光を浴びると、案内者は私を顧みながら、