もし形容の言葉を着ければ、正に小さな私たち二人は、遠い山巓から漲り落ちる大石の洪水の上にゐるのであつた。
私たちはこの大石に溢れた谷を、――「黄花駒の爪」の咲いてゐる谷を、虫の這ふやうに登り出した。
暫く苦しい歩みを続けた後、案内者は突然杖を挙げて、私たちの左手に続いてゐる絶壁上を指さしながら、
もし形容の言葉を着ければ、正に小さな私たち二人は、遠い山巓から漲り落ちる大石の洪水の上にゐるのであつた。
私たちはこの大石に溢れた谷を、――「黄花駒の爪」の咲いてゐる谷を、虫の這ふやうに登り出した。
暫く苦しい歩みを続けた後、案内者は突然杖を挙げて、私たちの左手に続いてゐる絶壁上を指さしながら、