芥川龍之介 『槍ヶ嶽紀行』 やがてその日も暮れかかる頃、私たちの周囲には、次第に残雪の色が多くなつて来た。 それから石の上に枝を拡げた、寂しい偃ひ松の群も見え始めた。 私は時々大石の上に足を止めて、何時か姿を露し出した、槍ヶ嶽の絶巓を眺めやつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア