芥川龍之介 『槍ヶ嶽紀行』 絶巓は大きな石鏃のやうに、夕焼の余炎が消えかかつた空を、何時も黒々と切り抜いてゐた。 「山は自然の始にして又終なり」――私はその頂を眺める度に、かう云ふ文語体の感想を必心に繰返した。 それは確か以前読んだ、ラスキンの中にある言葉であつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア