可笑しい話でございますが、わたしは未に薬種の匂、陳皮や大黄の匂がすると、必この無尽燈を思ひ出さずには居られません。
現にその晩も無尽燈は薬種の匂の漂つた中に、薄暗い光を放つて居りました。
頭の禿げた丸佐の主人はやつと散切りになつた父と、無尽燈を中に坐りました。
可笑しい話でございますが、わたしは未に薬種の匂、陳皮や大黄の匂がすると、必この無尽燈を思ひ出さずには居られません。
現にその晩も無尽燈は薬種の匂の漂つた中に、薄暗い光を放つて居りました。
頭の禿げた丸佐の主人はやつと散切りになつた父と、無尽燈を中に坐りました。