兄は煤竹の柄のついた置きランプを一台さげた儘、急ぎ足に其処を歩いて居りました。
それがわたしの姿を見ると「待て」と申す相図でございませう、ランプをさし挙げるのでございます。
が、もうその前に徳蔵はぐるりと梶棒をまはしながら、兄の方へ車を寄せて居りました。
兄は煤竹の柄のついた置きランプを一台さげた儘、急ぎ足に其処を歩いて居りました。
それがわたしの姿を見ると「待て」と申す相図でございませう、ランプをさし挙げるのでございます。
が、もうその前に徳蔵はぐるりと梶棒をまはしながら、兄の方へ車を寄せて居りました。