芥川龍之介 『雛』 同時に又四五日前、横浜の或英吉利人の客間に、古雛の首を玩具にしてゐる紅毛の童女に遇つたからである。 今はこの話に出て来る雛も、鉛の兵隊やゴムの人形と一つ玩具箱に投げこまれながら、同じ憂きめを見てゐるのかも知れない。 (大正十二年二月) 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア