「こころざしなかばもとげぬ我身だにつひに行くべき道にゆきにけり」――水谷不倒の湖州君小伝によれば、死に臨んだ彼は満腔の遺憾をかう云ふ一首に託したさうである。
これをしも薄命と呼ばないとすれば、何ごとを薄命と呼ぶであらう?
僕は少くとも中道に仆れた先達の薄命を弔はなければならぬ。
「こころざしなかばもとげぬ我身だにつひに行くべき道にゆきにけり」――水谷不倒の湖州君小伝によれば、死に臨んだ彼は満腔の遺憾をかう云ふ一首に託したさうである。
これをしも薄命と呼ばないとすれば、何ごとを薄命と呼ぶであらう?
僕は少くとも中道に仆れた先達の薄命を弔はなければならぬ。