芥川龍之介 『大久保湖州』 不幸にも当世の伝記の作者は大抵この魔境に安住した。 彼等は史上の人物を知つてゐると信じてゐる。 が、彼等自身をはじめ、彼等の父母妻子の人間たることさへ一度も真に知らずに来た彼等に、糢糊たる史上の人物はどの位心臓を窺はせるであらうか? 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア