『しめおん』は、己が仕業もわきまへぬものでござる」と、わななく声で祈つたと申す事ぢや。
「しめおん」もこれには気が挫けたのでござらう。
暫くは唯戸口に立つて、拳を空にふるうて居つたが、その外の「いるまん」衆も、いろいろととりないたれば、それを機会に手を束ねて、嵐も吹き出でようず空の如く、凄じく顔を曇らせながら、悄々「さんた・るちや」の門を出る「ろおれんぞ」の後姿を、貪るやうにきつと見送つて居つた。
『しめおん』は、己が仕業もわきまへぬものでござる」と、わななく声で祈つたと申す事ぢや。
「しめおん」もこれには気が挫けたのでござらう。
暫くは唯戸口に立つて、拳を空にふるうて居つたが、その外の「いるまん」衆も、いろいろととりないたれば、それを機会に手を束ねて、嵐も吹き出でようず空の如く、凄じく顔を曇らせながら、悄々「さんた・るちや」の門を出る「ろおれんぞ」の後姿を、貪るやうにきつと見送つて居つた。