凄じい音と共に、一なだれの煙焔が半空に迸つたと思ふ間もなく、「ろおれんぞ」の姿ははたと見えずなつて、跡には唯火の柱が、珊瑚の如くそば立つたばかりでござる。
あまりの凶事に心も消えて、「しめおん」をはじめ翁まで、居あはせた程の奉教人衆は、皆目の眩む思ひがござつた。
中にも娘はけたたましう泣き叫んで、一度は脛もあらはに躍り立つたが、やがて雷に打たれた人のやうに、そのまま大地にひれふしたと申す。
凄じい音と共に、一なだれの煙焔が半空に迸つたと思ふ間もなく、「ろおれんぞ」の姿ははたと見えずなつて、跡には唯火の柱が、珊瑚の如くそば立つたばかりでござる。
あまりの凶事に心も消えて、「しめおん」をはじめ翁まで、居あはせた程の奉教人衆は、皆目の眩む思ひがござつた。
中にも娘はけたたましう泣き叫んで、一度は脛もあらはに躍り立つたが、やがて雷に打たれた人のやうに、そのまま大地にひれふしたと申す。