して父と仰ぐ伴天連も、兄とたのむ「しめおん」も、皆その心を知らなんだ。
これが「まるちり」でなうて、何でござらう。
したが、当の「ろおれんぞ」は、娘の「こひさん」を聞きながらも、僅に二三度頷いて見せたばかり、髪は焼け肌は焦げて、手も足も動かぬ上に、口をきかう気色さへも今は全く尽きたげでござる。
して父と仰ぐ伴天連も、兄とたのむ「しめおん」も、皆その心を知らなんだ。
これが「まるちり」でなうて、何でござらう。
したが、当の「ろおれんぞ」は、娘の「こひさん」を聞きながらも、僅に二三度頷いて見せたばかり、髪は焼け肌は焦げて、手も足も動かぬ上に、口をきかう気色さへも今は全く尽きたげでござる。