娘の「こひさん」に胸を破つた翁と「しめおん」とは、その枕がみに蹲つて、何かと介抱を致いて居つたが、「ろおれんぞ」の息は、刻々に短うなつて、最期ももはや遠くはあるまじい。
唯、日頃と変らぬのは、遙に天上を仰いで居る、星のやうな瞳の色ばかりぢや。
やがて娘の「こひさん」に耳をすまされた伴天連は、吹き荒ぶ夜風に白ひげをなびかせながら、「さんた・るちや」の門を後にして、おごそかに申されたは、「悔い改むるものは、幸ぢや。
娘の「こひさん」に胸を破つた翁と「しめおん」とは、その枕がみに蹲つて、何かと介抱を致いて居つたが、「ろおれんぞ」の息は、刻々に短うなつて、最期ももはや遠くはあるまじい。
唯、日頃と変らぬのは、遙に天上を仰いで居る、星のやうな瞳の色ばかりぢや。
やがて娘の「こひさん」に耳をすまされた伴天連は、吹き荒ぶ夜風に白ひげをなびかせながら、「さんた・るちや」の門を後にして、おごそかに申されたは、「悔い改むるものは、幸ぢや。