ただ手短に事実だけ云えば、わたしは阿媽港に渡っていた時、ある日本の船頭に危い命を助けて貰いました。
その時は互に名乗りもせず、それなり別れてしまいましたが、今わたしの見た弥三右衛門は、当年の船頭に違いないのです。
わたしは奇遇に驚きながら、やはりこの老人の顔を見守っていました。
ただ手短に事実だけ云えば、わたしは阿媽港に渡っていた時、ある日本の船頭に危い命を助けて貰いました。
その時は互に名乗りもせず、それなり別れてしまいましたが、今わたしの見た弥三右衛門は、当年の船頭に違いないのです。
わたしは奇遇に驚きながら、やはりこの老人の顔を見守っていました。