わたしにも、御尋ね者の阿媽港甚内にも、立派に恩返しが出来る愉快さは、――いや、この愉快さを知るものは、わたしのほかにはありますまい。
(皮肉に)世間の善人は可哀そうです。
何一つ悪事を働かない代りに、どのくらい善行を施した時には、嬉しい心もちになるものか、――そんな事も碌には知らないのですから。
わたしにも、御尋ね者の阿媽港甚内にも、立派に恩返しが出来る愉快さは、――いや、この愉快さを知るものは、わたしのほかにはありますまい。
(皮肉に)世間の善人は可哀そうです。
何一つ悪事を働かない代りに、どのくらい善行を施した時には、嬉しい心もちになるものか、――そんな事も碌には知らないのですから。