どうかその仔細を御聞きの上、罪びと北条屋弥三右衛門にも、天帝の御愛憐を御祈り下さい。
ちょうど今から二年ばかり以前の、冬の事でございます。
ずっとしけばかり続いたために、持ち船の北条丸は沈みますし、抛げ銀は皆倒れますし、――それやこれやの重なった揚句、北条屋一家は分散のほかに、仕方のない羽目になってしまいました。
どうかその仔細を御聞きの上、罪びと北条屋弥三右衛門にも、天帝の御愛憐を御祈り下さい。
ちょうど今から二年ばかり以前の、冬の事でございます。
ずっとしけばかり続いたために、持ち船の北条丸は沈みますし、抛げ銀は皆倒れますし、――それやこれやの重なった揚句、北条屋一家は分散のほかに、仕方のない羽目になってしまいました。