わたしはいつか甚内の前に、恭しく両手をついたまま、何も申さずに泣いて居りました。
その後わたしは二年の間、甚内の噂を聞かずに居りました。
が、とうとう分散もせずに恙ないその日を送られるのは、皆甚内の御蔭でございますから、いつでもあの男の仕合せのために、人知れずおん母「まりや」様へも、祈願をこめていたのでございます。
わたしはいつか甚内の前に、恭しく両手をついたまま、何も申さずに泣いて居りました。
その後わたしは二年の間、甚内の噂を聞かずに居りました。
が、とうとう分散もせずに恙ないその日を送られるのは、皆甚内の御蔭でございますから、いつでもあの男の仕合せのために、人知れずおん母「まりや」様へも、祈願をこめていたのでございます。