同じ船室に当った馬杉君と、上甲板の籐椅子に腰をかけていると、舷側にぶつかる浪の水沫が、時々頭の上へも降りかかって来る。
海は勿論まっ白になって、底が轟々煮え返っている。
その向うに何処かの島の影が、ぼんやり浮んで来たと思ったら、それは九州の本土だった。
同じ船室に当った馬杉君と、上甲板の籐椅子に腰をかけていると、舷側にぶつかる浪の水沫が、時々頭の上へも降りかかって来る。
海は勿論まっ白になって、底が轟々煮え返っている。
その向うに何処かの島の影が、ぼんやり浮んで来たと思ったら、それは九州の本土だった。