実際あんなしけに遇っても、泰然自若としているなぞは、人間以上の離れ業である。
或はあの亜米利加人も、体格検査をやって見たら、歯が三十九枚あるとか、小さな尻尾が生えているとか、意外な事実が見つかるかも知れない。
――私は不相変馬杉君と、甲板の籐椅子に腰をかけながら、そんな空想を逞くした。
実際あんなしけに遇っても、泰然自若としているなぞは、人間以上の離れ業である。
或はあの亜米利加人も、体格検査をやって見たら、歯が三十九枚あるとか、小さな尻尾が生えているとか、意外な事実が見つかるかも知れない。
――私は不相変馬杉君と、甲板の籐椅子に腰をかけながら、そんな空想を逞くした。