まず精々将軍家の駕籠へ、種ヶ島を打ちかけるとか、山中の茶の湯を御馳走しに、柳里恭を招待するとか、その位の所が関の山である。
――あまり横道へ反れすぎたが、この盲目の老乞食も、赤脚仙人か鉄枴仙人が、化けてでもいそうな恰好だった。
殊に前の敷石を見ると、悲惨な彼の一生が、綺麗に白墨で書き立ててある。
まず精々将軍家の駕籠へ、種ヶ島を打ちかけるとか、山中の茶の湯を御馳走しに、柳里恭を招待するとか、その位の所が関の山である。
――あまり横道へ反れすぎたが、この盲目の老乞食も、赤脚仙人か鉄枴仙人が、化けてでもいそうな恰好だった。
殊に前の敷石を見ると、悲惨な彼の一生が、綺麗に白墨で書き立ててある。