此処はどの店を覗いて見ても、銅の香炉だの、埴輪の馬だの、七宝の鉢だの、龍頭瓶だの、玉の文鎮だの、青貝の戸棚だの、大理石の硯屏だの、剥製の雉だの、恐るべき仇英だのが、雑然とあたりを塞いだ中に、水煙管を啣えた支那服の主人が、気楽そうに客を待ち受けている。
次手にちょいとひやかして見たが、五割方は懸値であるとしても、値段は格別安そうじゃない。
これは日本へ帰った後、香取秀真氏にひやかされた事だが、骨董を買うには支那へ行くより、東京日本橋仲通りを徘徊した方が好さそうである。
此処はどの店を覗いて見ても、銅の香炉だの、埴輪の馬だの、七宝の鉢だの、龍頭瓶だの、玉の文鎮だの、青貝の戸棚だの、大理石の硯屏だの、剥製の雉だの、恐るべき仇英だのが、雑然とあたりを塞いだ中に、水煙管を啣えた支那服の主人が、気楽そうに客を待ち受けている。
次手にちょいとひやかして見たが、五割方は懸値であるとしても、値段は格別安そうじゃない。
これは日本へ帰った後、香取秀真氏にひやかされた事だが、骨董を買うには支那へ行くより、東京日本橋仲通りを徘徊した方が好さそうである。