芥川龍之介 『上海游記』 此も前に云った通り、小有天の楼上にいた時である。 小有天は何しろ上海でも、夜は殊に賑かな三馬路の往来に面しているから、欄干の外の車馬の響は、殆一分も止む事はない。 楼上では勿論談笑の声や、唄に合せる胡弓の音が、しっきりなしに湧き返っている。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア