時鴻の次にはいって来たのは、――そう一々書き立てていては、如何に私でもくたびれるから、後は唯その中の二人だけをちょいと紹介しよう。
その一人の洛娥と云うのは、貴州の省長王文華と結婚するばかりになっていた所、王が暗殺された為に、今でも芸者をしていると云う、甚薄命な美人だった。
これは黒い紋緞子に、匂の好い白蘭花を挿んだきり、全然何も着飾っていない。
時鴻の次にはいって来たのは、――そう一々書き立てていては、如何に私でもくたびれるから、後は唯その中の二人だけをちょいと紹介しよう。
その一人の洛娥と云うのは、貴州の省長王文華と結婚するばかりになっていた所、王が暗殺された為に、今でも芸者をしていると云う、甚薄命な美人だった。
これは黒い紋緞子に、匂の好い白蘭花を挿んだきり、全然何も着飾っていない。