芥川龍之介 『上海游記』 ――そんな事を思い続けながら、私は煙草の箱を出しに、間着のポケットへ手を入れた。 が、つかみ出したものは、黄色い埃及の箱ではない、先夜其処に入れ忘れた、支那の芝居の戯単である。 と同時に戯単の中から、何かがほろりと床へ落ちた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア