芥川龍之介 『長江游記』 バルコンの外の槐の梢は、ひっそりと月光に涵されている。 この槐の梢の向う、――幾つかの古池を抱えこんだ、白壁の市街の尽きる所は揚子江の水に違いない。 その水の汪々と流れる涯には、ヘルンの夢みた蓬莱のように懐しい日本の島山がある。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア