僕は忽ち敬意を生じ、梯子段の中途に佇みたるまま、この老詩人を見守ること多時。
恐らくは当年の酔李白も――などと考えし所を見れば、文学青年的感情は少くとも未だ国際的には幾分か僕にも残りおるなるべし。
二階桟敷には僕等よりも先に、疎髯を蓄え、詰め襟の洋服を着たる辻聴花先生あり。
僕は忽ち敬意を生じ、梯子段の中途に佇みたるまま、この老詩人を見守ること多時。
恐らくは当年の酔李白も――などと考えし所を見れば、文学青年的感情は少くとも未だ国際的には幾分か僕にも残りおるなるべし。
二階桟敷には僕等よりも先に、疎髯を蓄え、詰め襟の洋服を着たる辻聴花先生あり。