二階桟敷には僕等よりも先に、疎髯を蓄え、詰め襟の洋服を着たる辻聴花先生あり。
先生が劇通中の劇通たるは支那の役者にも先生を拝して父と做すもの多きを見て知るべし。
揚州の塩務官高洲太吉氏は外国人にして揚州に官たるもの、前にマルコ・ポオロあり、後に高洲太吉ありと大いに気焔を吐きいたれど、外国人にして北京に劇通たるものは前にも後にも聴花散人一人に止めを刺さざるべからず。
二階桟敷には僕等よりも先に、疎髯を蓄え、詰め襟の洋服を着たる辻聴花先生あり。
先生が劇通中の劇通たるは支那の役者にも先生を拝して父と做すもの多きを見て知るべし。
揚州の塩務官高洲太吉氏は外国人にして揚州に官たるもの、前にマルコ・ポオロあり、後に高洲太吉ありと大いに気焔を吐きいたれど、外国人にして北京に劇通たるものは前にも後にも聴花散人一人に止めを刺さざるべからず。