芥川龍之介 『産屋』 その日の夕、蘆の中に丸木舟をつなぐと、男はそつと産屋の近くへ忍んで行つた。 來て見ると、産屋の中はまるで人氣がないやうに、しんとしてゐた。 さうして唯屋根に葺いた蘆の穗だけが暖く秋の日のにほひを送つてゐた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア