投げこんでゐると云ふだけでは、甚だ振はないが、實はまるで昔の武藝者が鎖鎌でも使ふやうな調子で、その分銅のついた長い綱をびゆうびゆう頭の上でふり𢌞しながら、艦の進むのに從つて出來る丈け遠くへ勢ひよく抛りこむのである。
上から見てゐると、抛りこむ度にその細い綱が生きもののやうに海の上でうねくつた。
その先につけてある分銅が、まだ殘つてゐる日脚に光つて、魚の跳ねるやうに白く見えた。
投げこんでゐると云ふだけでは、甚だ振はないが、實はまるで昔の武藝者が鎖鎌でも使ふやうな調子で、その分銅のついた長い綱をびゆうびゆう頭の上でふり𢌞しながら、艦の進むのに從つて出來る丈け遠くへ勢ひよく抛りこむのである。
上から見てゐると、抛りこむ度にその細い綱が生きもののやうに海の上でうねくつた。
その先につけてある分銅が、まだ殘つてゐる日脚に光つて、魚の跳ねるやうに白く見えた。