芥川龍之介 『軍艦金剛航海記』 ぼんやりした光の輪の中に、蟲のやうなものが紛々と黒く動いてゐる。 雪の降る日に空を見ると、雪が灰をまくやうに黒く見える――あれのやうな具合である。 僕はすぐに、それが宙に舞つてゐる石炭の粉だと云ふ事に氣がついた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア