芥川龍之介 『軍艦金剛航海記』 明くる朝、飯も食はずに上甲板へ出て見たら、海の色がまるで變つてゐるのに驚いた。 昨日までは濃い藍色をしてゐたのが、今朝はどこを見ても美しい緑青色になつてゐる。 そこへ一面に淡い靄が下りて、其靄の中から、圓い山の形が茶碗を伏せたやうに浮き上つてゐる。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア