芥川龍之介 『冬』 市ヶ谷の刑務所は草の枯れた、高い土手をめぐらしていた。 のみならずどこか中世紀じみた門には太い木の格子戸の向うに、霜に焦げた檜などのある、砂利を敷いた庭を透かしていた。 僕はこの門の前に立ち、長い半白の髭を垂らした、好人物らしい看守に名刺を渡した。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア