芥川龍之介 『冬』 それからもう何年かたった、ある寒さの厳しい夜、僕は従兄の家の茶の間に近頃始めた薄荷パイプを啣え、従姉と差し向いに話していた。 初七日を越した家の中は気味の悪いほどもの静かだった。 従兄の白木の位牌の前には燈心が一本火を澄ましていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア