しかし彼は「富士見の渡し」という名前を知っていないのは勿論、渡し場のあったことさえ知らないらしかった。
「富士見の渡し」はこの河岸から「明治病院」の裏手に当る河岸へ通っていた。
その又向う河岸は掘割になり、そこに時々どこかの家の家鴨なども泳いでいたものである。
しかし彼は「富士見の渡し」という名前を知っていないのは勿論、渡し場のあったことさえ知らないらしかった。
「富士見の渡し」はこの河岸から「明治病院」の裏手に当る河岸へ通っていた。
その又向う河岸は掘割になり、そこに時々どこかの家の家鴨なども泳いでいたものである。