僕の妻の親戚などは男女九人の家族中、やっと命を全うしたのは二十前後の息子だけだった。
それも火の粉を防ぐために戸板をかざして立っていたのを旋風のために巻き上げられ、安田家の庭の池の側へ落ちてどうかにか息を吹き返したのである。
それから又僕は家へ毎日のように遊びに来た「お粂さん」という人などは命だけは助かったものの、一時は発狂したのも同様だった(「お粂さんは」髪の毛の薄いためにどこへも片付かずにいる人だった。
僕の妻の親戚などは男女九人の家族中、やっと命を全うしたのは二十前後の息子だけだった。
それも火の粉を防ぐために戸板をかざして立っていたのを旋風のために巻き上げられ、安田家の庭の池の側へ落ちてどうかにか息を吹き返したのである。
それから又僕は家へ毎日のように遊びに来た「お粂さん」という人などは命だけは助かったものの、一時は発狂したのも同様だった(「お粂さんは」髪の毛の薄いためにどこへも片付かずにいる人だった。